多くの方がカラーをしていると思いますが、みなさんどのようにヘアカラーをしていますか?
サロン通ってカラーをしている方、時間・費用を抑えたいので自分でカラーをしている方様々だと思います。
ここ数年でセルフカラーも増えたと思います。
そこで『サロンカラーとセルフカラーの違い』、『サロンカラーがおすすめな理由』を解説していきたいと思います!
まずはヘアカラーの種類から説明していきます。
ヘアカラーの種類
脱色剤(ブリーチ・ライトナー)
髪の中にあるメラニン色素を分解させて髪色を脱色させる。
髪を明るくしたり、残留色素を分解できる。
酸化染毛剤(アルカリカラー、中性カラー)
髪の中にあるメラニン色素を分解させて明るくさせながら、酸化染料が髪の中で酸化結合し発色する。
髪の明るくしたり、暗くしたりと幅広いカラーに対応できる。
酸性染毛剤(酸性カラー、ヘアマニュキュア)
酸性色素がキューティクル付近でイオン結合し着色する。
リフト力(明るくする力)はないので、髪の毛を傷めることはなく鮮やかな色が表現できる。
美容室で使われてるサロンカラー、ご自身で施術するホームカラー、両方で3種類のカラー剤があります。
サロンカラーとセルフカラーの違いを次で説明していきます。
サロンカラーとセルフカラーの特徴
製品の違い
アルカリ剤(1剤)
カラー剤に含まれているアルカリ剤は揮発性のもの(アンモニアなど)・不揮発性のもの(モノエタノールアミンなど)があります。
アルカリ剤はキューティクルを開き髪を脱色する役割があります。
その役割を終えたアルカリ剤が揮発性せず、髪の毛に残り続けてしまうとダメージの原因となってしまうのです。
サロンカラーとセルフカラーの違いとなりますと、サロンカラーに含まれるアルカリ剤は揮発性のアンモニアなどが使われているので髪の内部にアルカリ剤が残りにくくなります。
セルフカラーに含まれるアルカリ剤は不揮発性のモノエタノールアミンなどが多く使われているので髪の内部にアルカリ剤が髪の内部に残ってしまいます。
ホームカラーは家でやることを考えて作られているため、サロンカラーの様なアンモニアの刺激臭がなく薬剤の香りがいいのも多いのはこの成分のお陰です。しかし、アルカリ剤が残りやすいので髪がダメージしやすいです。
過酸化水素(2剤)
カラー剤に含まれる過酸化水素は、発色・脱色に両方に欠かせない成分になります。
過酸化水素は2剤の主な成分になり、濃度設定がとても重要になります。
サロンカラーでは1.5%~6%まで調節可能です。
日本の法律では6%までが限界値となっています。
数値が高い程、よく脱色し発色しますがその分ダメージも強くなります。
サロンカラーでは、カラーをしていない根本を~6%、毛先の明るいところを~3%などの塗り分けをしたりしています。
ですが、セルフカラーは過酸化水素の濃度を選ぶことができません。誰が染めても簡単に染色できるように最大の6%のみになっています。
1人1人の髪の状態に応じて塗り分けができないため、ダメージが重なってしまっている髪に対しても更に負担をかけてしまい、必要以上のダメージが出てしまう原因となります。
選べる色の違い
サロンカラーは1人1人の要望やダメージレベルなどによってカラーを決めるため、1剤・2剤も数を揃えております。
セルフカラーで使う市販品は10~25色程で圧倒的にサロンカラーよりも選べる色が少ないです。
サロンカラーは美容師がお客様の髪の状態を見ながら、薬剤を調合して1人1人にあったカラーを髪の状態を見分けながら塗り分けていくので、セルフカラーより選べるカラーの幅が広がります。
施術・技術の違い
サロンカラーとセルフカラーの塗り分けの違い
セルフカラーで染める際には自分で塗らなくてはいけないため、ざっくりと根本付近に塗布する、ざっくりと全体にカラー剤を塗布するなどこのような塗り方になると思います。
自分で染めるとなると、伸びてきた部分が気になるので根本のリタッチだけしよう!と思っても伸びてきた根本だけ正確に自分自身で塗り分けることは至難の技になります。
全体的に色味を変えたいと思っても伸びてきた根本とダメージした毛先を塗り分けるをすることは後ろの状態も見えないので難しいです。
サロンカラーとは違い、正確に根本だけ塗布する、正確に毛先だけ塗布する、正確に全体カラーをする、ダメージをみて塗り分けるなどは難しく余計に染めてしまったり、余計にダメージをしてしまったり、ムラが出て来てしまったりと技術にも違いがでて髪のダメージに繋がります。
また、揮発性のあるアルカリ性のカラー剤を使って今の髪の状態を見ながらカラー剤を選定できます。
髪のダメージ度合いや、根本、毛先で過酸化水素の濃度を変えて染める分けができるのもサロンカラーならでは技術の違いになります。
『塗り方』・『施術技術』の点でもサロンカラーの方がダメージレスになることがわかります。
デザイン性
また美容室でならではのデザインカラーもセルフカラーでは難しい塗り分けの1つになります。
明るい色を入れるハイライト、暗い色を入れるローライト、髪の毛内側の色を変えるインナーカラー・イヤリングカラー、毛先に向かって色を変えていくグラデーションカラーなどのたくさんのデザインカラーがあります。
このデザインカラーの塗り分けは美容師がカラーの種類を選びながら、ご要望に応じて塗り分けをしていくのでセルフカラーではできないサロンカラーならではの技術になります。
セルフカラーのメリットと注意点
上記でサロンカラーの良さを説明してきましたがセルフカラーのメリットととはなんでしょうか?
それは『価格が抑えられる』、『時間が短縮できる』です。
安価で手軽にカラーができますが、危険な事もあるので覚えておきましょう。
そこで注意点もご紹介します。
仕上がり
上記で説明した通り薬剤選定、施術技術での塗り分けが自分では難しくダメージの原因やカラーの仕上がりのムラの要因になりやすくなりますので注意しましょう。
ジアミンアレルギー
ジアミンアレルギーとはカラー剤に含まれるパラフェニレンジアミンという酸化染料が起因するアレルギーのことです。
上記の通り簡単にだれにでも簡単に染められるように作られているカラー剤なので強い薬が多いのにも関わらず自分で塗布するため地肌・頭皮への予防対策ができないためジアミンアレルギーの危険性が高いです。
アナフィラキシーショックの原因となることも判明しております。
症状としては、頭皮が痒くなる、頭皮がピリピリする、頭皮が赤くなるなどの症状が出たりするので注意しましょう。
一度発症してしまうとまた発症しやすくなってしまうので出来るだけ発症させない予防対策が大切です。
カラーシャンプー
セルフカラーをした後に最後にシャンプーをしますがそのシャンプーも適当になりがちです。
ヘアカラーの後のシャンプーが適当で頭皮・地肌にカラー剤が残ってしまうとジアミンアレルギーを発症する可能性もあるので注意しましょう。
最後に
サロンカラーはホームカラーより時間・費用はかかってしまいますがアレルギー・今後の髪のことを考えると圧倒的にサロンカラーで髪を綺麗に保つことをオススメします!
お店でダメージレスのカラー剤、透明感が出やすいカラー剤などお一人お一人のなりたいに合ったカラーをご提供・ご提案致しますので是非ご相談下さい!